森脇ひさきニュース 「お元気ですか」  2006年2月号

「知事さん、命綱を切らないでください」――県の医療費補助制度見直し案に批判続出

「撤回を求めて県と交渉する障害者の 岡山県が高齢者、重度心身障害者、乳幼児、ひとり親を対象に実施している「医療費補助制度」を見直すことがこのほど明らかになりました。
 これまでは医療費の自己負担分を県と市町村が負担することによって、患者負担は原則無料でした。今度の見直し案は、@高齢者の制度は廃止、A障害者、幼児(三歳以上)、ひとり親については、一割の自己負担を導入、B市への補助率を引き下げようとするものです。

 日本共産党は計画の発表があった1月13日、ただちに撤回を求める申し入れをおこないました。
 その理由は、@制度拡充を求める市町村や県民の声に背を向け、市町村や患者の負担を増やす内容であること、A高齢者対象の制度を廃止することや自己負担の導入は、国の医療改悪と同様で、制度の根幹をゆるがすものであること、B見直し案は市町村担当者や福祉審議会等で説明されただけで、議会でも議論されていないこと、などです。したがって、今回の見直し案は撤回し、制度のあり方について各方面から意見を聞く場を設けるなど、十分な議論をつくしたうえで提案しなおすべきであると訴えました。

 これまでに市長会、岡山市、倉敷市、岡山市議会、倉敷市議会、瀬戸内市議会などとともに、腎臓病患者連絡協議会、障害者の生活と権利を守る県連絡協議会などの障害者団体、保険医協会、社会保障推進協議会、乳幼児の医療費無料化をすすめる会などが相次いで「見直しを中止すること」を要望しています。

「06年度予算で知事との直接折衝。医療費補助制度見直し案 日本共産党の「しんぶん赤旗(中国・四国のページ)」は、「生きていく支え、障害者の医療費無料制度を無くさないで下さい」と訴える透析患者A子さんの声を掲載しました。以下はその抜粋です。
 
A子さんが腎臓の病で最初に入院したのは中学生のとき。当時、透析治療には、ばく大な費用が必要で、「あの人は田んぼを売った」「あそこの家は山をもっているから、命が助かるね」と患者たちの間で、ささやかれていました。
 治療中、失神してしまう人もいるほどの透析患者の苦しみを間近に見て、「親が財産をなげ売っても払いきれないお金がかかるなら、透析をせずに死んだほうがまし」と考えていました。
 A子さんに希望を見い出させ、その命をつないだのが1973年、岡山県で誕生した心身障害者の医療費を無料化した県独自の公費負担制度(全国14番目)です。A子さんが透析治療を始める1年前のことでした。
 「感謝しているんです。はじめて、生きる希望が持てました。これがなかったら、たぶん自殺していたと思うんです」とA子さん。
 透析患者の命をつないできた、その制度をも県は、見直そうというのです。対象となる 35,720人の障害者(2004年)、透析患者約3,850人がその影響を受けます。
 「私たちは、県保健福祉部の方たち、知事にも、見捨てられるのでしょうか」。うつむいてA子さんは、つぶやきました。
 A子さんが通う病院のソーシャルワーカーの女性は「患者にとって県の制度は命綱、精神的支えでもあるんです。『だれだって、いつそうなるか分からない。だから命を大切に』と、県民みんなが応援してくれていると思えるから頑張って、生きていけるんです」といいます。
陸上自衛隊日本原演習場(奈義町・津山市)で米海兵隊と自衛隊の合同訓練

 陸上自衛隊日本原演習場で計画されている自衛隊と米海兵隊との日米共同訓練は、2月20日から24日までの5日間にわたっておこなわれ、19日から25日まで住民の演習場内立ち入りは禁止されることが、このほど明らかになりました。
 私は、今回で8回目の日米共同訓練がおこなわれる陸上自衛隊あいば野演習場がある滋賀県高島市を訪ね、住民の方々と懇談しました。

<日米地位協定 2・4・B 指定――米軍の従属下に>
 日本原では今回初めて日米共同訓練がおこなわれますが、この訓練実施予告と同時に、「日本原演習場に『日米地位協定』第2条4項(B)を適用する」と通知されました。つまり、「米軍が永久的に使用できる演習場にする」という通知でした。
 あいば野も、初回の共同訓練以後、「2・4・B」に指定。それまでは演習場内に公道もあり、住民は山菜や芝とりに、出入りしていたそうです。「二・四・Bの指定後、公道がなくなりました。米軍の要求で、二回も、集落ごと買収し演習場が拡大されました」と地元の方が説明してくれました。 
 二・四・Bの指定というのは、共同訓練として米軍が演習場を永久使用するにとどまらず、米軍が好き勝手できる、自衛隊が米軍の従属下におかれるものだということがよくわかります。私は、こんな危険なこと、こんな屈辱的なことを無批判に受け入れることなど許せないと怒りが込み上げました。

<まるで戒厳令下>

 共同訓練中は「日米地位協定により罰せられます」と看板がかけられ、演習場内はいっさい立ち入り禁止だそうです。
 それだけではありません。訓練実施の1ヶ月前から演習場周辺には警察官が入ってきます。その数約1000人。近畿管区から大動員です。
 これは米海兵隊員の無法を監視するものではありません。監視の矛先は住民なのです。共同訓練反対の看板を立てていた住民を不当に逮捕したり、持ち物検査をしたり・・・「まるで戒厳令下のようだ」と語っていました。
 いま全国で米軍基地強化反対の声がわき起こっています。この運動に呼応し、「政府は、世界で無法をはたらく米軍に協力するな」の声を大きく広げましょう。

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